コンタクトレンズによる眼疾患
コンタクトレンズによる眼疾患
定期検査と眼疾患
コンタクトレンズの普及に伴い、コンタクトレンズ装用による眼疾患が増えています。今回は安全にコンタクトレンズを使用するため定期検査の重要性と眼疾患についてまとめました。コンタクトレンズを使用している方は、ご自身の眼の安全のためにご一読ください。
定期検査
現在、我が国のコンタクトレンズ装用者は1500万人を超え、総人口の約1割がコンタクトレンズを使用しているといわれています。一方、コンタクトレンズ装用に伴う眼疾患も増加傾向にあり、装用者の7~10%に眼障害が発生していると推察されています。コンタクトレンズは便利なものですが、「眼にのせる異物」です。ペースメーカー(心臓疾患)と同じ分類の「高度管理医療機器」です。眼の健康を守るために定期検査は重要です。
微生物に汚染されたレンズケース
様々な角膜感染症を引き起こす原因となります。使い捨てコンタクトレンズを使用の方はレンズの使用期間を守る。レンズケースは清潔に取り扱い、定期検査(3ヶ月)ごとにケースを交換する。
自分の眼を守るため眼科で正しい取り扱い指導を受け、定期検査を受けましょう。
角膜内皮細胞(角膜内皮細胞検査)
コンタクトレンズを装用することにより角膜の透明性を維持する機能を持つ角膜内皮細胞に影響を与え、細胞数が減少することがあります。極端に細胞数が減少すると角膜が濁ってしまいます。
当院では定期検査として1~2年に1度 角膜内皮細胞について検査を行なっています
コンタクトレンズにより引き起こされる角膜障害の一例
【角膜びらん】
眼に合わないコンタクトレンズや不適切な使用により角膜の表面の上皮が部分的に剥がれた状態です。
【巨大乳頭結膜炎】
コンタクトレンズの汚れ、特にタンパク質が抗原となり上眼瞼結膜に巨大な乳頭が増殖することがあります。
【アカントアメーバによる角膜感染症】
アカントアメーバは土壌中や井戸水などに普通に存在する微生物です。コンタクトレンズを正しく使用している場合は感染することはありませんが、いったん感染すると治療は困難になります。
【セラチアによる角膜感染症】
便や口腔などからしばしば分離される菌の一種です。土壌中や水中、動物や人間の腸の中などや、洗面所や流し台など湿気の多い環境に普通に存在しますので注意が必要です。
【緑膿菌による角膜感染症】
地球上に広く分布している代表的な菌の一種です。免疫力が低下した人に感染すると緑膿菌感染の原因となります。
【糸状菌による角膜感染症】
糸状の微生物で一般的に「かび」と言われている生物によって引き起こされます。
カラーコンタクトレンズによる眼障害
最近、インターネットや雑貨店で販売されているカラーコンタクトレンズ(カラコン)を装用して眼障害を起こす方が急増しています。
原因として、①処方箋なしで簡単に購入できる ②安易にオシャレ目的で「度なし」レンズを使用 ③低含水性で酸素透過性の低いレンズを長時間装用 ④カーブやサイズなど眼に合わないレンズの装用 ⑤綿棒でレンズを擦ると色落ちしてしまう着色不良のレンズを使用することにより眼が充血したり、角膜が酸素不足となり眼障害を起こします。
重篤な場合、角膜上皮障害(表層角膜炎、角膜上皮びらん、角膜潰瘍)、レンズケースや保存液で増殖した細菌、真菌、アメーバなどから角膜に感染を起こし、場合によっては失明の危険性があります。カラーコンタクトレンズを装用する場合は、必ず医師の処方や指導のもとでレンズを購入し定期検査を受けるようにしましょう。
定期検査と眼疾患
コンタクトレンズの普及に伴い、コンタクトレンズ装用による眼疾患が増えています。今回は安全にコンタクトレンズを使用するため定期検査の重要性と眼疾患についてまとめました。コンタクトレンズを使用している方は、ご自身の眼の安全のためにご一読ください。
定期検査
現在、我が国のコンタクトレンズ装用者は1500万人を超え、総人口の約1割がコンタクトレンズを使用しているといわれています。一方、コンタクトレンズ装用に伴う眼疾患も増加傾向にあり、装用者の7~10%に眼障害が発生していると推察されています。コンタクトレンズは便利なものですが、「眼にのせる異物」です。ペースメーカー(心臓疾患)と同じ分類の「高度管理医療機器」です。眼の健康を守るために定期検査は重要です。
微生物に汚染されたレンズケース
様々な角膜感染症を引き起こす原因となります。使い捨てコンタクトレンズを使用の方はレンズの使用期間を守る。レンズケースは清潔に取り扱い、定期検査(3ヶ月)ごとにケースを交換する。
自分の眼を守るため眼科で正しい取り扱い指導を受け、定期検査を受けましょう。
角膜内皮細胞(角膜内皮細胞検査)
コンタクトレンズを装用することにより角膜の透明性を維持する機能を持つ角膜内皮細胞に影響を与え、細胞数が減少することがあります。極端に細胞数が減少すると角膜が濁ってしまいます。
当院では定期検査として1~2年に1度 角膜内皮細胞について検査を行なっています
コンタクトレンズにより引き起こされる角膜障害の一例
【角膜びらん】
眼に合わないコンタクトレンズや不適切な使用により角膜の表面の上皮が部分的に剥がれた状態です。
【巨大乳頭結膜炎】
コンタクトレンズの汚れ、特にタンパク質が抗原となり上眼瞼結膜に巨大な乳頭が増殖することがあります。
【アカントアメーバによる角膜感染症】
アカントアメーバは土壌中や井戸水などに普通に存在する微生物です。コンタクトレンズを正しく使用している場合は感染することはありませんが、いったん感染すると治療は困難になります。
【セラチアによる角膜感染症】
便や口腔などからしばしば分離される菌の一種です。土壌中や水中、動物や人間の腸の中などや、洗面所や流し台など湿気の多い環境に普通に存在しますので注意が必要です。
【緑膿菌による角膜感染症】
地球上に広く分布している代表的な菌の一種です。免疫力が低下した人に感染すると緑膿菌感染の原因となります。
【糸状菌による角膜感染症】
糸状の微生物で一般的に「かび」と言われている生物によって引き起こされます。
カラーコンタクトレンズによる眼障害
最近、インターネットや雑貨店で販売されているカラーコンタクトレンズ(カラコン)を装用して眼障害を起こす方が急増しています。
原因として、①処方箋なしで簡単に購入できる ②安易にオシャレ目的で「度なし」レンズを使用 ③低含水性で酸素透過性の低いレンズを長時間装用 ④カーブやサイズなど眼に合わないレンズの装用 ⑤綿棒でレンズを擦ると色落ちしてしまう着色不良のレンズを使用することにより眼が充血したり、角膜が酸素不足となり眼障害を起こします。
重篤な場合、角膜上皮障害(表層角膜炎、角膜上皮びらん、角膜潰瘍)、レンズケースや保存液で増殖した細菌、真菌、アメーバなどから角膜に感染を起こし、場合によっては失明の危険性があります。カラーコンタクトレンズを装用する場合は、必ず医師の処方や指導のもとでレンズを購入し定期検査を受けるようにしましょう。