大人の斜視
大人の斜視
物が2つに見える
1つの物が2つに見えることを複視と言いますが、片眼ずつで見ると1つ、両眼で見ると2つになる場合と、片眼でも2つに見える場合があります。片眼だと1つで、両眼で見ると2つになる場合は左右の眼の位置にずれがある状態(斜視)が原因であることが考えられます。
大人に斜視が起こるときは間欠性外斜視などの先天的な斜視が加齢により徐々に両眼視できなくなる場合と、急に(あるいは徐々に)斜視が出てくる場合(後天的な斜視)があります。
眼を動かすコントロールをしているのは脳神経なので、複視の原因には脳の疾患や糖尿病などによる神経の障害、甲状腺の病気などがあります。はっきりした原因が見つからなかった場合は末梢循環不全による眼運動神経の障害である可能性があります。眼を動かす神経に栄養を運ぶ血流が不十分になってしまい起こるものです。この場合は、自然回復が期待できます。
最近の知見では眼の周りを支えている上外側の結合組織(プーリーと呼びます)が加齢性変化で弱くなることにより微小な斜視を起こすことがありサギングアイ(sagging eye症候群)と言われています。
治療
原因となる病気がある場合はその病気の治療を行います。
治療をしても斜視が残った場合はプリズム眼鏡といって左右の眼の位置のずれを補正する眼鏡を使用することがありますが、これは正面の見え方だけを補正し、正面視の時に1つに見えるようにするものです。
しかし眼の状態によってはプリズム眼鏡での調整が難しいこともあります。その場合は遮閉と言って片眼の眼鏡レンズに曇りガラスのようなものを入れることで視力を下げて2つに見えるのを解消するという方法もあります。
装用イメージ(左眼レンズ)
今は自然に見られることにも重点を置いた、新しいレンズも作られています。
従来のオクルーダーレンズ(左眼レンズ)
(資料提供:東海光学株式会社)
物が2つに見える
1つの物が2つに見えることを複視と言いますが、片眼ずつで見ると1つ、両眼で見ると2つになる場合と、片眼でも2つに見える場合があります。片眼だと1つで、両眼で見ると2つになる場合は左右の眼の位置にずれがある状態(斜視)が原因であることが考えられます。
大人に斜視が起こるときは間欠性外斜視などの先天的な斜視が加齢により徐々に両眼視できなくなる場合と、急に(あるいは徐々に)斜視が出てくる場合(後天的な斜視)があります。
眼を動かすコントロールをしているのは脳神経なので、複視の原因には脳の疾患や糖尿病などによる神経の障害、甲状腺の病気などがあります。はっきりした原因が見つからなかった場合は末梢循環不全による眼運動神経の障害である可能性があります。眼を動かす神経に栄養を運ぶ血流が不十分になってしまい起こるものです。この場合は、自然回復が期待できます。
最近の知見では眼の周りを支えている上外側の結合組織(プーリーと呼びます)が加齢性変化で弱くなることにより微小な斜視を起こすことがありサギングアイ(sagging eye症候群)と言われています。
治療
原因となる病気がある場合はその病気の治療を行います。
治療をしても斜視が残った場合はプリズム眼鏡といって左右の眼の位置のずれを補正する眼鏡を使用することがありますが、これは正面の見え方だけを補正し、正面視の時に1つに見えるようにするものです。
しかし眼の状態によってはプリズム眼鏡での調整が難しいこともあります。その場合は遮閉と言って片眼の眼鏡レンズに曇りガラスのようなものを入れることで視力を下げて2つに見えるのを解消するという方法もあります。
装用イメージ(左眼レンズ)
今は自然に見られることにも重点を置いた、新しいレンズも作られています。
従来のオクルーダーレンズ(左眼レンズ)
(資料提供:東海光学株式会社)