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気になる眼の病気と症状:22

眼底出血

健康診断や人間ドックなどで、『眼底出血』を指摘されて眼科を受診される方がいらっしゃいます。 あるいは眼科の診察を受けて偶然に『眼底出血』が見つかることもあります。 『眼底出血』をきたす主な病気にはどのようなものがあるかお話ししましょう。

気になる眼の病気と症状:22

眼底出血

健康診断や人間ドックなどで、『眼底出血』を指摘されて眼科を受診される方がいらっしゃいます。 あるいは眼科の診察を受けて偶然に『眼底出血』が見つかることもあります。 『眼底出血』をきたす主な病気にはどのようなものがあるかお話ししましょう。

眼底とは

『眼底』とは、眼球の内部、奥の部分のことをいいます。眼底には、網膜・脈絡膜や視神経、血管などの大切な組織があります。『眼底出血』は、多くの場合は網膜の出血のことを指します。網膜の中心部である黄斑部は、中心視力にとって最も大切な部分です。

眼底出血をきたす主な病気

(1)網膜静脈閉塞症

網膜の静脈が何らかの原因で生じた血栓により詰まって眼底出血を起こす病気です。高血圧や糖尿病、高脂血症などの全身的な病気を合併することが多く、動脈硬化が主な原因と考えられています。

血管が閉塞する場所により、網膜中心静脈閉塞症(CRVO)と網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)に分けられます。CRVOでは網膜全体に出血が生じ、進行が速い場合は難治性の緑内障に陥るおそれがあります。BRVOでは網膜に部分的に出血が生じますが、黄斑部に影響が及ぶと視力が著しく低下するおそれがあります。

経過観察のみや内服治療で様子をみることもありますが、程度によってはレーザー治療や手術が必要になることもあります。

 

(2) 網膜細動脈瘤

網膜の動脈に小さな瘤(こぶ)ができる病気です。高血圧・動脈硬化のある高齢の方に多いといわれています。瘤の血管壁はもろく、網膜出血を生じることがあります。

自然に治癒することが多いといわれますが、状態によっては内服治療やレーザー治療を行うことがあります。黄斑部に影響が及ぶと視力が著しく低下するおそれがあります。

 

(3) 糖尿病網膜症

糖尿病では血糖値が高い状態が続くことにより眼底の血管が弱くなって眼底出血を生じ、網膜の血液のめぐりが悪くなり視力障害につながります。

程度により、単純糖尿病網膜症、前増殖糖尿病網膜症、増殖糖尿病網膜症に分けられます。軽いうちは経過観察のみですが、進行程度によりレーザー治療が必要になったり、最も程度が重い場合には手術をしなければいけなくなることもあります。

糖尿病網膜症は日本での失明原因の第1位ですが、糖尿病と眼科の適切な治療を続けていれば網膜症の進行は防げます。糖尿病と診断されたら、自分では大丈夫と思っても放置せずに定期的に眼科の検査を受けるように心がけましょう。

 

(4) 高血圧網膜症

眼底は、人間の体の中で血管を直接見ることのできるただ一つの場所です。眼底の血管の状態を見ることにより、高血圧や動脈硬化の全身的な影響を推測することができます。

高血圧によって眼底出血などの網膜の異常をきたしたものを高血圧網膜症といいます。程度によっては視力が低下することもありますが、血圧をうまくコントロールすることにより眼底出血もよくなってくることもよくあります。したがって、高血圧の管理という全身状態のコントロールが極めて重要になってきます。

 

(5) 加齢黄斑変性

年をとってくるとともに黄斑部に異常な変化が起こり、視力が低下してくる病気です。出血をきたすことがあります。場所が黄斑部なので、視野の中央、つまり見たいところがゆがんで見えづらくなり、不便な状態になります。現在、日本をはじめ世界的に加齢黄斑変性に対していろいろな治療法が試みられています。

その他にも、眼底出血をきたす病気はたくさんあります。健診やドッグで指摘を受けたり、自分で見えにくさを感じたりしたら、眼科を受診して必要に応じて眼底検査を受けましょう。

眼底とは

『眼底』とは、眼球の内部、奥の部分のことをいいます。眼底には、網膜・脈絡膜や視神経、血管などの大切な組織があります。『眼底出血』は、多くの場合は網膜の出血のことを指します。網膜の中心部である黄斑部は、中心視力にとって最も大切な部分です。

眼底出血をきたす主な病気

(1)網膜静脈閉塞症

網膜の静脈が何らかの原因で生じた血栓により詰まって眼底出血を起こす病気です。高血圧や糖尿病、高脂血症などの全身的な病気を合併することが多く、動脈硬化が主な原因と考えられています。

血管が閉塞する場所により、網膜中心静脈閉塞症(CRVO)と網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)に分けられます。CRVOでは網膜全体に出血が生じ、進行が速い場合は難治性の緑内障に陥るおそれがあります。BRVOでは網膜に部分的に出血が生じますが、黄斑部に影響が及ぶと視力が著しく低下するおそれがあります。

経過観察のみや内服治療で様子をみることもありますが、程度によってはレーザー治療や手術が必要になることもあります。

 

(2) 網膜細動脈瘤

網膜の動脈に小さな瘤(こぶ)ができる病気です。高血圧・動脈硬化のある高齢の方に多いといわれています。瘤の血管壁はもろく、網膜出血を生じることがあります。

自然に治癒することが多いといわれますが、状態によっては内服治療やレーザー治療を行うことがあります。黄斑部に影響が及ぶと視力が著しく低下するおそれがあります。

 

(3) 糖尿病網膜症

糖尿病では血糖値が高い状態が続くことにより眼底の血管が弱くなって眼底出血を生じ、網膜の血液のめぐりが悪くなり視力障害につながります。

程度により、単純糖尿病網膜症、前増殖糖尿病網膜症、増殖糖尿病網膜症に分けられます。軽いうちは経過観察のみですが、進行程度によりレーザー治療が必要になったり、最も程度が重い場合には手術をしなければいけなくなることもあります。

糖尿病網膜症は日本での失明原因の第1位ですが、糖尿病と眼科の適切な治療を続けていれば網膜症の進行は防げます。糖尿病と診断されたら、自分では大丈夫と思っても放置せずに定期的に眼科の検査を受けるように心がけましょう。

 

(4) 高血圧網膜症

眼底は、人間の体の中で血管を直接見ることのできるただ一つの場所です。眼底の血管の状態を見ることにより、高血圧や動脈硬化の全身的な影響を推測することができます。

高血圧によって眼底出血などの網膜の異常をきたしたものを高血圧網膜症といいます。程度によっては視力が低下することもありますが、血圧をうまくコントロールすることにより眼底出血もよくなってくることもよくあります。したがって、高血圧の管理という全身状態のコントロールが極めて重要になってきます。

 

(5) 加齢黄斑変性

年をとってくるとともに黄斑部に異常な変化が起こり、視力が低下してくる病気です。出血をきたすことがあります。場所が黄斑部なので、視野の中央、つまり見たいところがゆがんで見えづらくなり、不便な状態になります。現在、日本をはじめ世界的に加齢黄斑変性に対していろいろな治療法が試みられています。

その他にも、眼底出血をきたす病気はたくさんあります。健診やドッグで指摘を受けたり、自分で見えにくさを感じたりしたら、眼科を受診して必要に応じて眼底検査を受けましょう。

       
     
           

古川中央眼科      

     

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