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気になる眼の病気と症状:21

眼の外傷

生活の中のいろいろな場面で、誰でも目にケガをする可能性があります。目のケガにはどのようなものがあるか、注意点はどのようなものか、などについてお話ししたいと思います。

気になる眼の病気と症状:21

眼の外傷

生活の中のいろいろな場面で、誰でも目にケガをする可能性があります。目のケガにはどのようなものがあるか、注意点はどのようなものか、などについてお話ししたいと思います。

目の構造と外傷

眼球はカメラの構造によくたとえられますが、どの部分に障害が起きてもものが見えなくなるおそれがあります。では、眼のどの部分に主にどんなケガが起こり得るでしょうか。

 

(1) 眼瞼(まぶた)

上のまぶたにはまぶたを上げる筋肉(上眼瞼挙筋)がありますが、この筋肉が傷つけられると目が開かなくなります(外傷性眼瞼下垂)。目頭側のまぶたが裂けたり切れたりすると、涙の通り道である涙小管が裂け(涙小管断裂)、大変涙っぽい状態になります。

 

(2) 角膜・結膜

角膜は俗に黒目といわれますが実際は黒くなく透明なので、傷ついたり濁ったりすると見えにくくなります。結膜は白目の表面を覆っている膜です。

ケガにより角膜や結膜が裂けることがあります(角膜裂傷・結膜裂傷)。白目がべっとりと赤くなる結膜下出血は見た目は派手ですが、出血そのものはほとんどの場合自然に吸収されます。

 

(3) 水晶体・毛様体・虹彩

水晶体は目の中の透明なレンズで、毛様体小帯によって毛様体につながっています。毛様体の筋肉により水晶体の厚みを変化させ、焦点を合わせる仕組みになっています。虹彩はいわゆる「茶目」のことで、真ん中の丸い穴が瞳孔(ひとみ)で、私たちはこの穴を通してものを見ています。

水晶体にケガが及ぶと水晶体が濁る外傷性白内障が起こり、打撲などで虹彩や毛様体から出血すると前房出血を起こし、視力が低下します。

 

(4) 網膜・硝子体

網膜は眼球の最も内側にある大切な神経の膜で、カメラにたとえるとフィルムに相当します。硝子体は眼内の大部分を占める透明なゼリー状の組織で眼球を内側から支え、網膜と硝子体はお互いに接しています。

外傷により、網膜が傷ついたり、出血したり、裂け目ができたり網膜剥離が起きます。出血が硝子体に広がることもあります(硝子体出血)。網膜の損傷や硝子体出血により、極端に視力が下がったり、視野が欠けるおそれがあります。

 

(5) 強膜・脈絡膜

強膜はいわゆる白目のことで、眼球の壁の部分です。

脈絡膜は強膜と網膜の間にある膜です。 強膜や脈絡膜に損傷が及ぶときは外傷の程度も重いことが多く、ひどいときには眼球が破裂することもあります(強膜裂傷)。

 

(6) 視神経

視神経は眼球と脳をつなぐ大切な神経ですが、打撲によりこの神経が傷害を受けると視力が大幅に下がってしまいます(外傷性視神経損傷)。眉毛(まゆ毛)の外側に打撲を受けた場合が最も多いと言われています

 

(7) 眼窩

眼窩とは、眼球が入っている頭蓋骨のくぼみの部分で、打撲により眼窩を構成している骨が折れ(眼窩壁骨折)、眼球の筋肉が影響を受け眼が動けなくなり、ものが二つに見えることがあります。

 

眼の外傷は、薬の治療でよくなることもありますが、ケガをした部位や程度により早期に手術が必要になることがあります。外傷を受けたら出来るだけ早く眼科を受診して適切な処置をすることが大切です。

異物

作業中などに「目にゴミが入った」と眼科を受診される方もよく見られます。

 

(1) 結膜異物

眼球表面やまぶたの裏側などに異物が入り、角膜に傷を作ることもあります。異物感・充血・眼痛などの症状が出現します。

(2) 角膜異物

金属片(鉄粉など)・ガラス片・植物片(葉・トゲなど)・石粉・土などが角膜表面に飛入することがあります。眼痛・異物感・流涙などを生じます。

(3) 薬剤

水虫治療薬など、メグスリとまちがって点眼した場合

 

酸やアルカリが目に入ると、まぶたや角膜・結膜などに障害を起こし、重大な視力障害に至ることがあります。薬品や化学物質が目に入った場合は、物質の種類にかかわらず、まずその場で十分に洗眼することが大切です。最低10分以上、流水状態の水道水などで洗眼してください。洗眼が十分できたかどうかで、その後の目の状態が決まってしまうこともあります。その後できるだけ早く眼科医を受診しましょう。

薬品や化学物質などによる外傷

身の回りにある化学物質などが誤って目に入ることがあります。

 

(1) 酸

塩酸・硫酸(バッテリー液)・硝酸・酢酸・トイレ用洗剤の一部など

 

(2) アルカリ

苛性ソーダ・苛性カリ・生石灰(乾燥剤)・セメント・モルタル・中性でない家庭用洗剤・カビ取り剤・パーマ液・毛染め液・脱毛剤など

 

(3) その他の部位の異物(強膜・眼内・眼窩内・眼瞼内)

結膜や角膜表面の異物は、それを取り除いて点眼などで治癒することが多いですが、それより深い部である角膜深部や(3)の異物は、多くの場合手術が必要になります。

紫外線による角膜障害

殺菌灯や電気溶接による紫外線や、雪山での紫外線によって、角膜表面に傷ができ、強い眼痛・流涙・充血などを生じます。点眼剤や眼軟膏で治療します。予防策として、ゴーグルや保護眼鏡の装用などが大切です。夏におもしろがって殺菌灯にむらがる虫をみるのは危険ですよ。

目の構造と外傷

眼球はカメラの構造によくたとえられますが、どの部分に障害が起きてもものが見えなくなるおそれがあります。では、眼のどの部分に主にどんなケガが起こり得るでしょうか。

 

(1) 眼瞼(まぶた)

上のまぶたにはまぶたを上げる筋肉(上眼瞼挙筋)がありますが、この筋肉が傷つけられると目が開かなくなります(外傷性眼瞼下垂)。目頭側のまぶたが裂けたり切れたりすると、涙の通り道である涙小管が裂け(涙小管断裂)、大変涙っぽい状態になります。

 

(2) 角膜・結膜

角膜は俗に黒目といわれますが実際は黒くなく透明なので、傷ついたり濁ったりすると見えにくくなります。結膜は白目の表面を覆っている膜です。

ケガにより角膜や結膜が裂けることがあります(角膜裂傷・結膜裂傷)。白目がべっとりと赤くなる結膜下出血は見た目は派手ですが、出血そのものはほとんどの場合自然に吸収されます。

 

(3) 水晶体・毛様体・虹彩

水晶体は目の中の透明なレンズで、毛様体小帯によって毛様体につながっています。毛様体の筋肉により水晶体の厚みを変化させ、焦点を合わせる仕組みになっています。虹彩はいわゆる「茶目」のことで、真ん中の丸い穴が瞳孔(ひとみ)で、私たちはこの穴を通してものを見ています。

水晶体にケガが及ぶと水晶体が濁る外傷性白内障が起こり、打撲などで虹彩や毛様体から出血すると前房出血を起こし、視力が低下します。

 

(4) 網膜・硝子体

網膜は眼球の最も内側にある大切な神経の膜で、カメラにたとえるとフィルムに相当します。硝子体は眼内の大部分を占める透明なゼリー状の組織で眼球を内側から支え、網膜と硝子体はお互いに接しています。

外傷により、網膜が傷ついたり、出血したり、裂け目ができたり網膜剥離が起きます。出血が硝子体に広がることもあります(硝子体出血)。網膜の損傷や硝子体出血により、極端に視力が下がったり、視野が欠けるおそれがあります。

 

(5) 強膜・脈絡膜

強膜はいわゆる白目のことで、眼球の壁の部分です。

脈絡膜は強膜と網膜の間にある膜です。 強膜や脈絡膜に損傷が及ぶときは外傷の程度も重いことが多く、ひどいときには眼球が破裂することもあります(強膜裂傷)。

 

(6) 視神経

視神経は眼球と脳をつなぐ大切な神経ですが、打撲によりこの神経が傷害を受けると視力が大幅に下がってしまいます(外傷性視神経損傷)。眉毛(まゆ毛)の外側に打撲を受けた場合が最も多いと言われています

 

(7) 眼窩

眼窩とは、眼球が入っている頭蓋骨のくぼみの部分で、打撲により眼窩を構成している骨が折れ(眼窩壁骨折)、眼球の筋肉が影響を受け眼が動けなくなり、ものが二つに見えることがあります。

 

眼の外傷は、薬の治療でよくなることもありますが、ケガをした部位や程度により早期に手術が必要になることがあります。外傷を受けたら出来るだけ早く眼科を受診して適切な処置をすることが大切です。

異物

作業中などに「目にゴミが入った」と眼科を受診される方もよく見られます。

 

(1) 結膜異物

眼球表面やまぶたの裏側などに異物が入り、角膜に傷を作ることもあります。異物感・充血・眼痛などの症状が出現します。

(2) 角膜異物

金属片(鉄粉など)・ガラス片・植物片(葉・トゲなど)・石粉・土などが角膜表面に飛入することがあります。眼痛・異物感・流涙などを生じます。

(3) 薬剤

水虫治療薬など、メグスリとまちがって点眼した場合

 

酸やアルカリが目に入ると、まぶたや角膜・結膜などに障害を起こし、重大な視力障害に至ることがあります。薬品や化学物質が目に入った場合は、物質の種類にかかわらず、まずその場で十分に洗眼することが大切です。最低10分以上、流水状態の水道水などで洗眼してください。洗眼が十分できたかどうかで、その後の目の状態が決まってしまうこともあります。その後できるだけ早く眼科医を受診しましょう。

薬品や化学物質などによる外傷

身の回りにある化学物質などが誤って目に入ることがあります。

 

(1) 酸

塩酸・硫酸(バッテリー液)・硝酸・酢酸・トイレ用洗剤の一部など

 

(2) アルカリ

苛性ソーダ・苛性カリ・生石灰(乾燥剤)・セメント・モルタル・中性でない家庭用洗剤・カビ取り剤・パーマ液・毛染め液・脱毛剤など

 

(3) その他の部位の異物(強膜・眼内・眼窩内・眼瞼内)

結膜や角膜表面の異物は、それを取り除いて点眼などで治癒することが多いですが、それより深い部である角膜深部や(3)の異物は、多くの場合手術が必要になります。

紫外線による角膜障害

殺菌灯や電気溶接による紫外線や、雪山での紫外線によって、角膜表面に傷ができ、強い眼痛・流涙・充血などを生じます。点眼剤や眼軟膏で治療します。予防策として、ゴーグルや保護眼鏡の装用などが大切です。夏におもしろがって殺菌灯にむらがる虫をみるのは危険ですよ。

       
     
           

古川中央眼科      

     

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