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気になる眼の病気と症状:24

目とアレルギー

現在、日本ではアレルギーの人が増え、すでに国民の3割が、なにかしらアレルギー性の病気をもっていると言われています。

そして身体が異物を認識して攻撃するアレルギー症状は、目にも発生します。

今回は目とアレルギーについてまとめてみました。

気になる眼の病気と症状:24

目とアレルギー

現在、日本ではアレルギーの人が増え、すでに国民の3割が、なにかしらアレルギー性の病気をもっていると言われています。

そして身体が異物を認識して攻撃するアレルギー症状は、目にも発生します。

今回は目とアレルギーについてまとめてみました。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎はアレルギー反応によって結膜(白目やまぶたの内側の部分)に炎症(結膜炎)が起こる病気のことです。毎年同じ季節に症状が起こる、季節性のものの代表が花粉症です。花粉症の原因としては春先に飛散するスギ花粉症が有名ですが、他には初夏から夏場のイネ科の雑草(カモガヤ)や、秋のブタクサ、ヨモギなどがあります。

 

季節に左右されず、症状が1年中現れる通年性のアレルギー性結膜炎の原因には、ダニやハウスダスト(屋内のほこりやカビ、ダニなど)があります。コンタクトレンズ装用者にはレンズに付着したゴミやたんぱく質などの汚れ、消毒液に対するアレルギー性結膜炎が起こることがあります。

アレルギー性結膜炎では炎症のためにまぶたの裏側の結膜が充血し、正常な状態では平坦な部分に小さな隆起ができます(写真1)。

 

かゆみのために目をこすってしまうと、まぶたが腫れたり、白目に水ぶくれのような腫れ(結膜の浮腫と言って刺激と炎症によって白目の表面の皮のなかに水分がたまってしまう状態)を起こしたりすることがあります。結膜浮腫は「急に白目にゼリー状の物が出た」と驚いて受診される方がいますが、このような腫れは時間がたてば必ずひいてきます。しかし強く目をこすりたくなるようなかゆみが頻繁に出るようであれば、かゆみを起こさないように点眼薬を使った方が良いです。

春季カタル

結膜に強い炎症が起きてまぶたの裏側の結膜にアレルギー性結膜炎よりも大きな隆起(その形から石垣状と言われます)ができます(写真2)。

ひどくなると角膜に傷や濁りを起こすこともあります。

アレルギーの原因を知るには

抗原(アレルギーの原因物質、花粉など)が何であるかを調べるには皮膚テスト(皮膚に抗原のエキスを接触させて反応を見る方法)や血液検査があります。当院では患者様のご希望によって血液検査を行いますが、どのような物に接した時にアレルギー症状が強くなるかという日々の観察が原因を知るのに大きく役立ちます。

アレルギー性結膜炎の治療

抗アレルギー点眼薬

アレルギー反応の元を抑えて症状を抑えます。

抗アレルギー点眼薬は、かゆい時だけに使うのではなく症状が軽快している時もかゆみを起こさないように予防的に使うと効果的です。花粉症では花粉情報などをもとに予想される花粉飛散開始時期の約2週間前から点眼を始めることで、花粉がたくさん飛ぶ時期の症状を軽くすることができます。

 

消炎剤点眼薬(非ステロイド)

結膜の炎症を抑えることで充血やかゆみを軽くするために抗アレルギー点眼薬に併用して使うことがあります。

 

ステロイド点眼薬

症状がひどいときにはステロイド(副腎皮質ホルモン)の点眼薬を使います。ステロイド点眼薬はかゆみや炎症を抑える効果は強いのですが、人によっては副作用で眼圧が上昇する場合や、長期に使うことで感染を起こしやすくすることもあるので注意が必要です。

症状がひどい時にはステロイド点眼剤をしっかり使用し、良くなってきたら徐々に減らしていくように指導する場合もありますが、目の状態によって点眼薬の使用法は違うので医師の指導に従って使用してください。

 

免疫抑制薬

春季カタルの治療薬として最近使われるようになった新しい薬です。

 

人工涙液点眼薬

アレルギー性結膜炎を直接治療するのではありませんが、人工涙液をこまめに点眼して結膜や角膜に付着したアレルゲンを洗い流すと効果的なこともあります。しかし点眼薬に添加されている防腐剤などによってかえって悪化することもあるので、そのような使い方をする場合は医師にご相談ください。

目にカップを当てて使うタイプの洗浄液は、まぶたについている花粉やホコリ、化粧品などが目に入ってしまうので注意が必要です。

アトピー性皮膚炎と目

顔のアトピー性皮膚炎が強い方は角膜や結膜が傷ついていたりアレルギー性結膜炎や春季カタルを合併していたりすることがあります。

他の合併症には白内障、網膜剥離、円錐角膜などがあり、かゆみのために目のまわりを叩いたりする刺激によって白内障や網膜剥離が進行することもあります。

点眼薬アレルギー

点眼薬の成分そのもの、あるいは添加されている防腐剤などに対してアレルギー反応を起こすこともあります。

外来で時々見かけるのが、散瞳薬に対するアレルギーです。眼底の病気がある方は眼底を詳しく検査するために散瞳薬(瞳孔を大きくして眼底のすみずみまで詳しく見られるようにするための薬)を点眼してから診察をすることが多いのですが、診察が終わって帰宅した日の夕方から翌朝に充血、目やに、かゆみ、瞼の腫れを起こすことがあります。これは点眼薬に対するアレルギー反応の場合があるので、そのような時はお手数ですが、再受診あるいはご連絡をお願いします。

 

点眼薬アレルギーの可能性がある場合、当院ではパッチテスト(点眼薬を皮膚に24時間接触させて反応を見る検査)を行い、点眼薬に対するアレルギーの有無や、代わりに使用できる点眼薬を調べるための検査をしています。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎はアレルギー反応によって結膜(白目やまぶたの内側の部分)に炎症(結膜炎)が起こる病気のことです。毎年同じ季節に症状が起こる、季節性のものの代表が花粉症です。花粉症の原因としては春先に飛散するスギ花粉症が有名ですが、他には初夏から夏場のイネ科の雑草(カモガヤ)や、秋のブタクサ、ヨモギなどがあります。

 

季節に左右されず、症状が1年中現れる通年性のアレルギー性結膜炎の原因には、ダニやハウスダスト(屋内のほこりやカビ、ダニなど)があります。コンタクトレンズ装用者にはレンズに付着したゴミやたんぱく質などの汚れ、消毒液に対するアレルギー性結膜炎が起こることがあります。

アレルギー性結膜炎では炎症のためにまぶたの裏側の結膜が充血し、正常な状態では平坦な部分に小さな隆起ができます(写真1)。

 

かゆみのために目をこすってしまうと、まぶたが腫れたり、白目に水ぶくれのような腫れ(結膜の浮腫と言って刺激と炎症によって白目の表面の皮のなかに水分がたまってしまう状態)を起こしたりすることがあります。結膜浮腫は「急に白目にゼリー状の物が出た」と驚いて受診される方がいますが、このような腫れは時間がたてば必ずひいてきます。しかし強く目をこすりたくなるようなかゆみが頻繁に出るようであれば、かゆみを起こさないように点眼薬を使った方が良いです。

春季カタル

結膜に強い炎症が起きてまぶたの裏側の結膜にアレルギー性結膜炎よりも大きな隆起(その形から石垣状と言われます)ができます(写真2)。

ひどくなると角膜に傷や濁りを起こすこともあります。

アレルギーの原因を知るには

抗原(アレルギーの原因物質、花粉など)が何であるかを調べるには皮膚テスト(皮膚に抗原のエキスを接触させて反応を見る方法)や血液検査があります。当院では患者様のご希望によって血液検査を行いますが、どのような物に接した時にアレルギー症状が強くなるかという日々の観察が原因を知るのに大きく役立ちます。

アレルギー性結膜炎の治療

抗アレルギー点眼薬

アレルギー反応の元を抑えて症状を抑えます。

抗アレルギー点眼薬は、かゆい時だけに使うのではなく症状が軽快している時もかゆみを起こさないように予防的に使うと効果的です。花粉症では花粉情報などをもとに予想される花粉飛散開始時期の約2週間前から点眼を始めることで、花粉がたくさん飛ぶ時期の症状を軽くすることができます。

 

消炎剤点眼薬(非ステロイド)

結膜の炎症を抑えることで充血やかゆみを軽くするために抗アレルギー点眼薬に併用して使うことがあります。

 

ステロイド点眼薬

症状がひどいときにはステロイド(副腎皮質ホルモン)の点眼薬を使います。ステロイド点眼薬はかゆみや炎症を抑える効果は強いのですが、人によっては副作用で眼圧が上昇する場合や、長期に使うことで感染を起こしやすくすることもあるので注意が必要です。

症状がひどい時にはステロイド点眼剤をしっかり使用し、良くなってきたら徐々に減らしていくように指導する場合もありますが、目の状態によって点眼薬の使用法は違うので医師の指導に従って使用してください。

 

免疫抑制薬

春季カタルの治療薬として最近使われるようになった新しい薬です。

 

人工涙液点眼薬

アレルギー性結膜炎を直接治療するのではありませんが、人工涙液をこまめに点眼して結膜や角膜に付着したアレルゲンを洗い流すと効果的なこともあります。しかし点眼薬に添加されている防腐剤などによってかえって悪化することもあるので、そのような使い方をする場合は医師にご相談ください。

目にカップを当てて使うタイプの洗浄液は、まぶたについている花粉やホコリ、化粧品などが目に入ってしまうので注意が必要です。

アトピー性皮膚炎と目

顔のアトピー性皮膚炎が強い方は角膜や結膜が傷ついていたりアレルギー性結膜炎や春季カタルを合併していたりすることがあります。

他の合併症には白内障、網膜剥離、円錐角膜などがあり、かゆみのために目のまわりを叩いたりする刺激によって白内障や網膜剥離が進行することもあります。

点眼薬アレルギー

点眼薬の成分そのもの、あるいは添加されている防腐剤などに対してアレルギー反応を起こすこともあります。

外来で時々見かけるのが、散瞳薬に対するアレルギーです。眼底の病気がある方は眼底を詳しく検査するために散瞳薬(瞳孔を大きくして眼底のすみずみまで詳しく見られるようにするための薬)を点眼してから診察をすることが多いのですが、診察が終わって帰宅した日の夕方から翌朝に充血、目やに、かゆみ、瞼の腫れを起こすことがあります。これは点眼薬に対するアレルギー反応の場合があるので、そのような時はお手数ですが、再受診あるいはご連絡をお願いします。

 

点眼薬アレルギーの可能性がある場合、当院ではパッチテスト(点眼薬を皮膚に24時間接触させて反応を見る検査)を行い、点眼薬に対するアレルギーの有無や、代わりに使用できる点眼薬を調べるための検査をしています。

       
     
           

古川中央眼科      

     

〒989-6163
宮城県大崎市古川台町4-36

     

TEL:0229-22-6111

     

コンタクト室:

0229-22-5963

月曜〜土曜:


午前 8:15~12:00
午後 14:00〜16:30


休診:

木曜・日曜・祝日

     
     
       
         
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