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気になる眼の病気と症状 53

緑内障とのつきあい方

緑内障はよく知られている病気ですが、未だに完全に治す方法は見つかっていません。これ以上悪化させないように点眼薬などで治療を続けることが必要で、治療の終わりはありません。長く付き合っていかなければならない緑内障、今回はこの緑内障とのつきあい方についてです。

気になる眼の病気と症状 53

緑内障とのつきあい方

緑内障はよく知られている病気ですが、未だに完全に治す方法は見つかっていません。これ以上悪化させないように点眼薬などで治療を続けることが必要で、治療の終わりはありません。長く付き合っていかなければならない緑内障、今回はこの緑内障とのつきあい方についてです。

緑内障とは?

1. 慢性疾患で放置すれば悪化し続ける。

2. ある程度進行した状態でなければ自覚症状がない。

3. 治療は悪化の予防が目的となるため、治療による変化を実感できない。

4. 治療をしても症状が改善することは無い。

5. 治ることが無いため治療に終わりが無い。(図1)

 

このように緑内障は他の病気と違って治療の必要性を感じにくい病気です。「症状がないから大丈夫」「悪くなってから治療すれば良い」というわけにはいかないのです。点眼薬による治療は悪化の予防が目的となりますから、何か良くなったという感じは無く、既に見えにくいなどの症状がある方でも、症状が改善することはありません。しかし、治療を止めてしまうと更に悪くなるため、治療はずっと続けなければなりません。

治療方法は?

緑内障の治療の基本は点眼薬です。手術の方法もありますが、手術は点眼薬が効かない方(点眼薬で眼圧が下がらない、視野の悪化の速度が速い)が受けるもので、悪くなっても手術をすれば治るというものではありません。

治療は点眼薬によって眼圧を下げ、眼圧が下がることで網膜の細胞が死んでしまうのを予防することで視野を維持します。(図2)

治療をしても悪化した視野が元に戻ることはありません。治療を止めれば悪化していきますから治療はずっと続けていかなければなりません。

症状

視野が欠ける?

「視野が狭い」「見えない部分がある」と気づくのはある程度進行した(悪化した)緑内障の場合だけです。多くの緑内障の方は視野検査では異常が出ていても自分でその異常に気づくことは稀です。日常生活では見えない部分があっても目や体が絶えず動いていたり、脳が見えない部分を補っていたりするため見えにくい所に気づかないのです。

検査では異常ありと言われても自分では気になる症状が無い方が多いのはそのためです。

緑内障は徐々に視野が狭くなり、最後は失明する病気ですが、悪化していく速さはゆっくりです。特に点眼薬による治療を続けている方では更にゆっくりとした変化となります。

眼圧 いくつなら良いの?

一般的には眼圧が21mmHg以上は「高い」と考えられていますが、眼圧には個人差がかなりあり、12mmHgでも高すぎる方、25mmHgでも問題ない方があり、眼圧の数値だけで良い悪いは決められないのです。

眼圧で大切なのは経過です。今、眼圧がいくつなのかということよりも、以前に比べて高いのか低いのかということです。眼圧が以前よりも上がっていれば心配です。ただ、眼圧は変動しますし、測定誤差もありますから僅かな眼圧の違いで慌てることはありません。傾向として以前よりも高いことが多いのかどうかが問題です。

眼圧をどのくらいまで下げれば大丈夫なのかは一人ひとり違います。治療を始める前の眼圧に対して2割から3割くらい下げることを目標にする場合が多いです。

しかし点眼をしても眼圧が下がってこない場合がありますし、同じ点眼薬を使っていても、以前と同様に眼圧が下がらなくなる場合もあります。点眼薬を使っていれば安心ということではありません。また、点眼をして眼圧が下がっていても視野が悪くなっていく場合もあります。点眼治療を続け、眼圧測定、視野検査を定期的に行うことが緑内障治療では必要なのです。どれか1つ欠けても駄目なのです。(図3)

おわりに

緑内障は良くならないため、治療を続ける気持ちを持続しにくい病気ですが、治療を続けなければ悪くなっていき、悪くなった部分を治すことが出来ないため、悪化していくのを予防するために点眼と通院を続けることが大切です。

緑内障とは?

1. 慢性疾患で放置すれば悪化し続ける。

2. ある程度進行した状態でなければ自覚症状がない。

3. 治療は悪化の予防が目的となるため、治療による変化を実感できない。

4. 治療をしても症状が改善することは無い。

5. 治ることが無いため治療に終わりが無い。(図1)

 

このように緑内障は他の病気と違って治療の必要性を感じにくい病気です。「症状がないから大丈夫」「悪くなってから治療すれば良い」というわけにはいかないのです。点眼薬による治療は悪化の予防が目的となりますから、何か良くなったという感じは無く、既に見えにくいなどの症状がある方でも、症状が改善することはありません。しかし、治療を止めてしまうと更に悪くなるため、治療はずっと続けなければなりません。

治療方法は?

緑内障の治療の基本は点眼薬です。手術の方法もありますが、手術は点眼薬が効かない方(点眼薬で眼圧が下がらない、視野の悪化の速度が速い)が受けるもので、悪くなっても手術をすれば治るというものではありません。

治療は点眼薬によって眼圧を下げ、眼圧が下がることで網膜の細胞が死んでしまうのを予防することで視野を維持します。(図2)

治療をしても悪化した視野が元に戻ることはありません。治療を止めれば悪化していきますから治療はずっと続けていかなければなりません。

症状

視野が欠ける?

「視野が狭い」「見えない部分がある」と気づくのはある程度進行した(悪化した)緑内障の場合だけです。多くの緑内障の方は視野検査では異常が出ていても自分でその異常に気づくことは稀です。日常生活では見えない部分があっても目や体が絶えず動いていたり、脳が見えない部分を補っていたりするため見えにくい所に気づかないのです。

検査では異常ありと言われても自分では気になる症状が無い方が多いのはそのためです。

緑内障は徐々に視野が狭くなり、最後は失明する病気ですが、悪化していく速さはゆっくりです。特に点眼薬による治療を続けている方では更にゆっくりとした変化となります。

眼圧 いくつなら良いの?

一般的には眼圧が21mmHg以上は「高い」と考えられていますが、眼圧には個人差がかなりあり、12mmHgでも高すぎる方、25mmHgでも問題ない方があり、眼圧の数値だけで良い悪いは決められないのです。

眼圧で大切なのは経過です。今、眼圧がいくつなのかということよりも、以前に比べて高いのか低いのかということです。眼圧が以前よりも上がっていれば心配です。ただ、眼圧は変動しますし、測定誤差もありますから僅かな眼圧の違いで慌てることはありません。傾向として以前よりも高いことが多いのかどうかが問題です。

眼圧をどのくらいまで下げれば大丈夫なのかは一人ひとり違います。治療を始める前の眼圧に対して2割から3割くらい下げることを目標にする場合が多いです。

しかし点眼をしても眼圧が下がってこない場合がありますし、同じ点眼薬を使っていても、以前と同様に眼圧が下がらなくなる場合もあります。点眼薬を使っていれば安心ということではありません。また、点眼をして眼圧が下がっていても視野が悪くなっていく場合もあります。点眼治療を続け、眼圧測定、視野検査を定期的に行うことが緑内障治療では必要なのです。どれか1つ欠けても駄目なのです。(図3)

おわりに

緑内障は良くならないため、治療を続ける気持ちを持続しにくい病気ですが、治療を続けなければ悪くなっていき、悪くなった部分を治すことが出来ないため、悪化していくのを予防するために点眼と通院を続けることが大切です。

       
     
           

古川中央眼科      

     

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