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気になる眼の病気と症状:8

緑内障ってどんな病気?

40歳以上の日本人のうち17人に1人は緑内障という驚くべき結果が最新の疫学調査で明らかになりました。また、緑内障のうち、半数以上は眼圧が正常な正常眼圧緑内障であることも分かりました。成人病として注目されている緑内障について菊地理事長に伺ってみました。

気になる眼の病気と症状:8

緑内障ってどんな病気?

40歳以上の日本人のうち17人に1人は緑内障という驚くべき結果が最新の疫学調査で明らかになりました。また、緑内障のうち、半数以上は眼圧が正常な正常眼圧緑内障であることも分かりました。成人病として注目されている緑内障について菊地理事長に伺ってみました。

緑内障ってどんな病気ですか。

ひとくちに緑内障と言ってもいろいろなタイプがあります。この病気は、目の視神経が損害され視野(見える範囲)が狭くなったり、部分的に見えなくなったりする病気ですが、視力がなかなか落ちてこないので自分の病気にほとんど気づくことがない厄介なものです。

どんなタイプがあるのですか。

眼圧を調整する房水の排出口にある隅角が生まれつき狭いため、眼圧を上昇させる原発閉塞隅角緑内障。隅角は十分に広いのですが、房水の排出路に通過障害を起こし眼圧を上昇させる原発開放隅角緑内障。眼圧は常に正常範囲にありながら視神経に傷害を起こす正常眼圧緑内障で、これが緑内障の約55%を占め、原発開放隅角緑内障(約5%)に比べ10倍以上も多いことが分かっています。

その他、先天性のものや他の眼疾患や薬物で眼圧が上昇する続発緑内障などがあります。

眼圧とは何のことですか。また、血圧と関係しますか。

皆さんは、目を閉じてまぶたの上から目を触ると目の硬さを感じることができると思います。いわゆる「眼球」という感じがよく分かりますよね。これは眼球がある適度な圧力を持っているためで、この圧力を眼圧と呼んでいます。ちょうど風船をふくらました状態と同じで、ふくらまし過ぎない、ふにゃふにゃしない適度な圧力でふくらんでいることが大切になります。血圧とは関連しませんので高血圧の人が眼圧が高いなどということはありません。この眼圧を調整する役割を房水とよばれる水分が行っています。

眼圧の正常範囲はどのくらいですか。

眼圧は血圧と同様にミリメートル水銀柱であらわします。正常範囲は10~20ミリメートル水銀柱ですが、これは一つの目安であり、視神経がどのくらいの眼圧に耐えられるかは個人差が大きいのです。高眼圧症の人もいれば、眼圧は正常なのに視神経に傷害を受けてしまう正常眼圧緑内障の人もいるのは、この個人差のためなのです。

緑内障になると失明すると聞いていますが本当ですか。

失明する方もいますが、現在ではそれほど多いものではありません。それは現在では町の検診、職場の検診や人間ドックなどで早期に発見される方が増えているからです。ほとんどの緑内障は自覚症状が少なく、知らないうちに進行していることが多く「真綿で首をしめるような病気」と表現するドクターもいるくらいです。失明を防ぐためには早期発見、早期治療が第一で、そのための定期的検査はかかせません。

定期検査はどのようなことをするのですか。

緑内障と診断された方は、眼圧と視野の検査を定期的にする必要があります。眼圧をより低くすることで視野傷害の進行を抑えられることが分かっています。まず、目薬を使用することによって眼圧がどのくらい下降したか、効果がないと判断された場合は、別の種類の目薬への変更や効能の異なる2~3種類の目薬を併用する場合もあります。それらの目薬を使用していても視神経の傷害の程度は視野の検査をしてみなければ分かりません。

検診やドックで緑内障の疑いがあると言われましたが…。

検診では眼圧のみをチェックする場合と、眼底写真まで撮ってチェックする場合とがあります。先にも述べましたように正常眼圧の緑内障の方が全体の55%を占めていることが分かっています。つまり眼圧のみで緑内障の有無を判断するのは危険と言えます。眼底を検査することが大切です。それにより視神経の形を把握することができます。緑内障の疑いのある方は、視神経の乳頭部が陥凹(へっこんでいる形)して、かつ拡大してきます。検診の所見で「乳頭陥凹」と書かれた方は、眼科で詳しい検査をしてもらう必要があります。早期発見、早期治療です。

治療すれば治るのですか。

残念ながら一度障害された視神経を回復させることはできません。一生気長に付き合わなければならない病気です。眼圧をできるだけ下げ、これ以上視神経が障害されないように、かつ視野障害が進行しないようにすることです。治療の第一は目薬を中心とする薬物治療です。それでも眼圧が十分に下がらない場合や視野障害が進行する場合は、レーザー治療や手術による治療が行われることもあります。

では、最後になりましたが日常生活での注意はありますか。

まず第一は、目薬を規則的に使用することです。もし目薬をつけ忘れたら思い出した時点ですぐに点眼してください。そして、次の回から決めた時刻に点眼するようにリズムをもどしてください。また、たくさん点眼すると効果があると思い、たくさんさしたくなる方もいるようですが、目の中には一滴分しか吸収されません。2滴目、3滴目は副作用のために点眼しているようなものですね。また眼圧を高くしないために、一度に大量の水分の取りすぎは良くないといわれています。ところが、このことを患者さんに話したら一日に1~2杯しか水を飲まなくなった方がいます。あまり神経質にならず普段の生活をしてくだざい。ただし、目薬だけは忘れないでください。

あなたはだいじょうぶ? (緑内障自己チェック)

□ 何となく目の奥が痛く、頭痛がする

□ 目が疲れて肩がこる

□ 下向きで仕事をすると、目や頭が痛くなる

□ 横を歩いている人によくぶつかることがある

□ 電灯を見ると、周りに虹がかかって見える

□ 突然激しい頭痛が起こり、吐いてしまったことがある

 

該当することがあれば、一刻も早く専門医に相談することをお勧めします。

 

緑内障ってどんな病気ですか。

ひとくちに緑内障と言ってもいろいろなタイプがあります。この病気は、目の視神経が損害され視野(見える範囲)が狭くなったり、部分的に見えなくなったりする病気ですが、視力がなかなか落ちてこないので自分の病気にほとんど気づくことがない厄介なものです。

どんなタイプがあるのですか。

眼圧を調整する房水の排出口にある隅角が生まれつき狭いため、眼圧を上昇させる原発閉塞隅角緑内障。隅角は十分に広いのですが、房水の排出路に通過障害を起こし眼圧を上昇させる原発開放隅角緑内障。眼圧は常に正常範囲にありながら視神経に傷害を起こす正常眼圧緑内障で、これが緑内障の約55%を占め、原発開放隅角緑内障(約5%)に比べ10倍以上も多いことが分かっています。

その他、先天性のものや他の眼疾患や薬物で眼圧が上昇する続発緑内障などがあります。

眼圧とは何のことですか。また、血圧と関係しますか。

皆さんは、目を閉じてまぶたの上から目を触ると目の硬さを感じることができると思います。いわゆる「眼球」という感じがよく分かりますよね。これは眼球がある適度な圧力を持っているためで、この圧力を眼圧と呼んでいます。ちょうど風船をふくらました状態と同じで、ふくらまし過ぎない、ふにゃふにゃしない適度な圧力でふくらんでいることが大切になります。血圧とは関連しませんので高血圧の人が眼圧が高いなどということはありません。この眼圧を調整する役割を房水とよばれる水分が行っています。

眼圧の正常範囲はどのくらいですか。

眼圧は血圧と同様にミリメートル水銀柱であらわします。正常範囲は10~20ミリメートル水銀柱ですが、これは一つの目安であり、視神経がどのくらいの眼圧に耐えられるかは個人差が大きいのです。高眼圧症の人もいれば、眼圧は正常なのに視神経に傷害を受けてしまう正常眼圧緑内障の人もいるのは、この個人差のためなのです。

緑内障になると失明すると聞いていますが本当ですか。

失明する方もいますが、現在ではそれほど多いものではありません。それは現在では町の検診、職場の検診や人間ドックなどで早期に発見される方が増えているからです。ほとんどの緑内障は自覚症状が少なく、知らないうちに進行していることが多く「真綿で首をしめるような病気」と表現するドクターもいるくらいです。失明を防ぐためには早期発見、早期治療が第一で、そのための定期的検査はかかせません。

定期検査はどのようなことをするのですか。

緑内障と診断された方は、眼圧と視野の検査を定期的にする必要があります。眼圧をより低くすることで視野傷害の進行を抑えられることが分かっています。まず、目薬を使用することによって眼圧がどのくらい下降したか、効果がないと判断された場合は、別の種類の目薬への変更や効能の異なる2~3種類の目薬を併用する場合もあります。それらの目薬を使用していても視神経の傷害の程度は視野の検査をしてみなければ分かりません。

検診やドックで緑内障の疑いがあると言われましたが…。

検診では眼圧のみをチェックする場合と、眼底写真まで撮ってチェックする場合とがあります。先にも述べましたように正常眼圧の緑内障の方が全体の55%を占めていることが分かっています。つまり眼圧のみで緑内障の有無を判断するのは危険と言えます。眼底を検査することが大切です。それにより視神経の形を把握することができます。緑内障の疑いのある方は、視神経の乳頭部が陥凹(へっこんでいる形)して、かつ拡大してきます。検診の所見で「乳頭陥凹」と書かれた方は、眼科で詳しい検査をしてもらう必要があります。早期発見、早期治療です。

治療すれば治るのですか。

残念ながら一度障害された視神経を回復させることはできません。一生気長に付き合わなければならない病気です。眼圧をできるだけ下げ、これ以上視神経が障害されないように、かつ視野障害が進行しないようにすることです。治療の第一は目薬を中心とする薬物治療です。それでも眼圧が十分に下がらない場合や視野障害が進行する場合は、レーザー治療や手術による治療が行われることもあります。

では、最後になりましたが日常生活での注意はありますか。

まず第一は、目薬を規則的に使用することです。もし目薬をつけ忘れたら思い出した時点ですぐに点眼してください。そして、次の回から決めた時刻に点眼するようにリズムをもどしてください。また、たくさん点眼すると効果があると思い、たくさんさしたくなる方もいるようですが、目の中には一滴分しか吸収されません。2滴目、3滴目は副作用のために点眼しているようなものですね。また眼圧を高くしないために、一度に大量の水分の取りすぎは良くないといわれています。ところが、このことを患者さんに話したら一日に1~2杯しか水を飲まなくなった方がいます。あまり神経質にならず普段の生活をしてくだざい。ただし、目薬だけは忘れないでください。

あなたはだいじょうぶ? (緑内障自己チェック)

□ 何となく目の奥が痛く、頭痛がする

□ 目が疲れて肩がこる

□ 下向きで仕事をすると、目や頭が痛くなる

□ 横を歩いている人によくぶつかることがある

□ 電灯を見ると、周りに虹がかかって見える

□ 突然激しい頭痛が起こり、吐いてしまったことがある

 

該当することがあれば、一刻も早く専門医に相談することをお勧めします。

 

       
     
           

古川中央眼科      

     

〒989-6163
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TEL:0229-22-6111

     

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午前 8:15~12:00
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木曜・日曜・祝日

     
     
       
         
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