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HOW TO SERIES:13

網膜剥離

網膜がはがれることで視野が欠けたり、視力が落ちたりする網膜剥離。ときには失明の危険もあります。

HOW TO SERIES:13

網膜剥離

網膜がはがれることで視野が欠けたり、視力が落ちたりする網膜剥離。ときには失明の危険もあります。

網膜の層が剥離して穴が開いてしまう

網膜剥離は失明することもある重大な症状ですが、意外に知られていません。誰でもなることがある症状ですので、心に留めておきたいものです。

 

網膜は眼球の奥のほうにある膜で、目をカメラに例えるとフィルムの役割を果たしています。役0.1~0.4ミリと大変薄いのですが、10層に分かれており、内側の硝子体側の9層は光を感じる細胞が並んだ神経網膜、外側の脈絡膜と接する1層は網膜色素上皮細胞が並んでいます。

網膜剥離は何かの拍子に神経網膜と網膜色素上皮細胞の間が剥離し、神経網膜が硝子体の中に浮いた状態になったもので、網膜にできた裂け目から硝子体が入り込む裂孔原性網膜剥離(れっこうげんせいもうまくはくり)が最も一般的です。

一番多いのは、網膜の一部に生まれつき弱い部分があり、そこが何かのきっかけで自然にはがれるケースです。ボールが当たって、あるいは転倒して目を強打したとき、目を刃物で突いたときになることも。

網膜剥離は加齢によっても起こりやすくなります。中高年になると、本来ゲル状であった硝子体がだんだん液状になり、眼球内で動きやすくなるからです。そのため動くたびに硝子体が網膜を引っ張り、それによって網膜に穴があくことがあります。

近視の強い人は硝子体の液化が進行しやすく、硝子体が網膜を引っ張っている箇所が多いこと、重症のアトピー性皮膚炎でしょっちゅう目をこすっている人に起こりやすいことも知られています。

ほかに糖尿病網膜症では、網膜の上に、もろい血管を含む薄い膜ができ、この膜が網膜をひっぱるために網膜が剥離します(牽引性網膜剥離)。また、毛様体や脈絡膜の炎症によって視力が落ちる原田病、生まれつき網膜の血管がもろいコーツ病、目の腫瘍などでは、血管から浸み出した水分が網膜の下にたまって網膜が剥離しやすくなります(続発性網膜剥離)。これらの網膜剥離には、原因となる病気の治療が欠かせません。

動く黒い点やピカピカした光が見えたら、眼科で診察を

いずれもあらわれる症状は同じで、目の前に小さな虫のような黒い点が動く飛蚊症、薄曇りの日や暗い場所で突然金銀、黄色といった色がピカピカと光って見える光視症が代表的です。また、剥離した網膜の部分は光を感じなくなるので、視野が狭くなります。とくに黄斑部に穴が開いたり病変が起こったりすると視力も落ちます。

網膜剥離は痛みがないために放置されがちですが、だんだん進行し、失明の危険もあります。また、網膜や硝子体に異常な細胞が増殖して硬くなり、治りにくくなることもあるのです。このような症状に気づいたら、すぐに眼科で診察を。眼底や視野の検査によって、診断は比較的容易につきます。

初期の段階なら、外来でのレーザー凝固で治療できる

網膜に穴が開いただけで、まだ剥離にまで至ってない段階では、レーザーを当てて穴の周囲を凝固させ、剥離しないようにします。この処置は外来でも可能です。

しかし、剥離が始まっている場合には、1~3週間程度の入院による手術が必要になります。裂孔原性網膜剥離では9割以上が手術によって再接着できるとされています。

手術ではまず電気の熱や冷凍による凝固で穴が広がらないようにし、眼球の外側から板状や棒状のシリコンゴムを縫いつけて穴とその周囲を強化します。そして、入り込んだ硝子体や血管からの浸出液を抜き、はがれた網膜を元の位置にもどします。空気や特殊なガスを注入して眼球をふくらませた場合には手術後にうつぶせ寝で安静を保たなくてはなりません。

最近、目の表面の側から小さい手術器具を入れ、硝子体を切除し、はがれた網膜を元の位置に押さえる硝子体手術が行われています。硝子体手術ではほとんどの場合、眼球内への空気やガスの注入が行われ、うつぶせ寝による安静が必要になります。

手術後は目の状態が落ち着くまで1~3ヶ月はかかり、仕事への復帰には主治医と相談することが大切です。

網膜の層が剥離して穴が開いてしまう

網膜剥離は失明することもある重大な症状ですが、意外に知られていません。誰でもなることがある症状ですので、心に留めておきたいものです。

 

網膜は眼球の奥のほうにある膜で、目をカメラに例えるとフィルムの役割を果たしています。役0.1~0.4ミリと大変薄いのですが、10層に分かれており、内側の硝子体側の9層は光を感じる細胞が並んだ神経網膜、外側の脈絡膜と接する1層は網膜色素上皮細胞が並んでいます。

網膜剥離は何かの拍子に神経網膜と網膜色素上皮細胞の間が剥離し、神経網膜が硝子体の中に浮いた状態になったもので、網膜にできた裂け目から硝子体が入り込む裂孔原性網膜剥離(れっこうげんせいもうまくはくり)が最も一般的です。

一番多いのは、網膜の一部に生まれつき弱い部分があり、そこが何かのきっかけで自然にはがれるケースです。ボールが当たって、あるいは転倒して目を強打したとき、目を刃物で突いたときになることも。

網膜剥離は加齢によっても起こりやすくなります。中高年になると、本来ゲル状であった硝子体がだんだん液状になり、眼球内で動きやすくなるからです。そのため動くたびに硝子体が網膜を引っ張り、それによって網膜に穴があくことがあります。

近視の強い人は硝子体の液化が進行しやすく、硝子体が網膜を引っ張っている箇所が多いこと、重症のアトピー性皮膚炎でしょっちゅう目をこすっている人に起こりやすいことも知られています。

ほかに糖尿病網膜症では、網膜の上に、もろい血管を含む薄い膜ができ、この膜が網膜をひっぱるために網膜が剥離します(牽引性網膜剥離)。また、毛様体や脈絡膜の炎症によって視力が落ちる原田病、生まれつき網膜の血管がもろいコーツ病、目の腫瘍などでは、血管から浸み出した水分が網膜の下にたまって網膜が剥離しやすくなります(続発性網膜剥離)。これらの網膜剥離には、原因となる病気の治療が欠かせません。

動く黒い点やピカピカした光が見えたら、眼科で診察を

いずれもあらわれる症状は同じで、目の前に小さな虫のような黒い点が動く飛蚊症、薄曇りの日や暗い場所で突然金銀、黄色といった色がピカピカと光って見える光視症が代表的です。また、剥離した網膜の部分は光を感じなくなるので、視野が狭くなります。とくに黄斑部に穴が開いたり病変が起こったりすると視力も落ちます。

網膜剥離は痛みがないために放置されがちですが、だんだん進行し、失明の危険もあります。また、網膜や硝子体に異常な細胞が増殖して硬くなり、治りにくくなることもあるのです。このような症状に気づいたら、すぐに眼科で診察を。眼底や視野の検査によって、診断は比較的容易につきます。

初期の段階なら、外来でのレーザー凝固で治療できる

網膜に穴が開いただけで、まだ剥離にまで至ってない段階では、レーザーを当てて穴の周囲を凝固させ、剥離しないようにします。この処置は外来でも可能です。

しかし、剥離が始まっている場合には、1~3週間程度の入院による手術が必要になります。裂孔原性網膜剥離では9割以上が手術によって再接着できるとされています。

手術ではまず電気の熱や冷凍による凝固で穴が広がらないようにし、眼球の外側から板状や棒状のシリコンゴムを縫いつけて穴とその周囲を強化します。そして、入り込んだ硝子体や血管からの浸出液を抜き、はがれた網膜を元の位置にもどします。空気や特殊なガスを注入して眼球をふくらませた場合には手術後にうつぶせ寝で安静を保たなくてはなりません。

最近、目の表面の側から小さい手術器具を入れ、硝子体を切除し、はがれた網膜を元の位置に押さえる硝子体手術が行われています。硝子体手術ではほとんどの場合、眼球内への空気やガスの注入が行われ、うつぶせ寝による安静が必要になります。

手術後は目の状態が落ち着くまで1~3ヶ月はかかり、仕事への復帰には主治医と相談することが大切です。

       
     
           

古川中央眼科      

     

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