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気になる眼の病気と症状:23

目薬の正しい知識

眼科でお出しする薬のほとんどが点眼薬、いわゆる目薬ですが、この目薬に関して間違った知識や考え方をされている患者様が時々いらっしゃいます。

今回は目薬に関する正しい知識についてまとめてみました。

気になる眼の病気と症状:23

目薬の正しい知識

眼科でお出しする薬のほとんどが点眼薬、いわゆる目薬ですが、この目薬に関して間違った知識や考え方をされている患者様が時々いらっしゃいます。

今回は目薬に関する正しい知識についてまとめてみました。

目薬も薬のうち

目薬はその字のごとく薬の仲間で す。ですから他の内服薬などと同じように病気を治す、悪化するのを予防することが目的で使われるもので、漫然と使い続けるものではありません。風邪が治っているのに風邪薬を飲み続けることがないのと同じように、目薬も必要がなくなったら止めるのが基本です。

薬は目に良いのですか?

「何か目薬を出してください」「気休めに目薬を続けたい」「目薬を差さないと落ち着かない」とおっしゃる方が時々いらっしゃいます。目薬も薬ですから良い働きばかりではありません。副作用と呼ばれる本来の治療に役立つ働き以外に好ましくない働きを持っているのが薬ですから、悪いところがないのに薬を使う事は決して目に良い事ではありません。

1ヵ月分の目薬の量の目安は?

1日1回点眼の緑内障治療薬を除くほとんどの目薬は1本5ml入りです。1滴の量は目薬によって多少違いますが、大体、1本の目薬には100滴以上入っています。ですから、1日4回両眼点眼の場合、1本だと12日半で無くなる計算になります。

 

 

1日の回数 1本あたりの日数 1カ月の本数
5回両眼 10日 3~4本
4回両眼 12.5日 2~3本
3回両眼 16日 2~3本
4回片眼、2回両眼 25日 1~2本

なぜ、点眼回数が決まっているのですか?

どの薬にも治療の働き(作用)と、それ以外の働き(副作用)があります。点眼の回数が少なすぎると薬の働きが弱く、効き目が無い事があります。また、回数が多すぎると治療の働きは変わらないのに副作用が出てくる事もあります。決められた点眼回数は薬の働きが充分で副作用が起こりにくい回数となっています。点眼は医師の指示通りに使ってください。

例えば1日4回の目薬は5、6時間で必要な濃度以下になってしまうため、また、目薬を差さなければならないのです。点眼の回数を少なくしてしまうと、1日の中で目薬が効いていない時間ができてしまい、治療や予防の効果が充分に得られなくなります。

目薬の残りの量の調べ方は?

目薬は1日1回点眼の緑内障の薬を除いて、中身はほとんどが5mlで同じですが製薬会社によって容器の形や大きさが違っています。ですから一度も使っていない状態でも目薬によっては半分くらいしか入っていない物もありますし、容器の9割くらいまで入っている物もあります。最初にどのくらい入っているのかを確認しておかないと残りの量がわからなくなります。

残りの量は容器を立てて、目薬の液の高さで調べる方法と、目薬を横にして、底から見て残りの量を調べる方法があります。ラベルが貼ってあることで目薬の量がわかりにくい場合は底から見ると良いでしょう。(写真2、3)

目薬を差しても良くならないのですが

目薬に限らずどんな薬にも薬を使う目的があります。予防を目的とした薬の場合、例えば緑内障の進行予防の目薬では、目薬を差していても今の状態が良くなるわけではありません。目薬を使わないと悪くなるのを予防する事が目的ですので、目薬を使っても良くならないのですが、薬の働きとしてはそれで良いのです。また、いくつかの問題がある場合、今使っている目薬でその全てを治せない場合もあります。優先して治療するべき問題があればその治療のための薬を使い、他の問題の治療を先延ばしにする事もあります。

目薬がしみるので中止してしまいました

どの目薬にも副作用(治療以外の働き)がありますが、目薬を使う人全てに副作用が出るわけではありません。すぐに目薬を中止しなければならないような重症の副作用が出る事もありますが、しみる・かすむ・充血するなど一時的なものの場合は点眼を続けても心配ない場合もあります。目薬を使っていておかしいと思った時には自分で判断して中止したり、我慢して点眼を続けたりせず医師にお知らせください。

目薬をすると苦味を感じるのですが

目薬の薬の成分によっては苦い味のするものもあります。目薬を差した後に苦味を感じるのは目薬が目から鼻、のどの方に流れていってしまうからです。目薬は目にだけ効いてもらいたいので、目薬が鼻やのどに流れてしまわないように目薬を差した後は1分程度、目頭を指で押さえていてください。

続けて点眼しても良いですか?

目薬は5分経つと8割が吸収されています。2つ以上の目薬を続けて差してしまうと先に差した目薬が充分に効かないうちに洗い流されてしまいます。2種類以上の目薬を同じ時間に差す場合は5分以上間隔を開けましょう。

目薬の有効期限は?

一度もフタを開けていない未開封の目薬の場合、ラベルに有効期限が印刷されてありますので、その期限の月までは使えます。開封してしまった目薬は1ヵ月が有効期限です。1日に3回以上の目薬では1本で1ヵ月以上もつことはないと思いますが、1日の点眼回数が少ない目薬では注意が必要です。残っていても捨てて新しいものを使うのが良いです。これは、何度もフタを開けたり閉めたりしているうちに細菌などが目薬の中に入って汚染されている場合や空気に触れる事で薬の成分が変化して効き目が弱くなってしまう心配があるからです。

もらった薬がいつもと違うのですが

病気の状態によって、それまで続けていた目薬を他の目薬に替えたり、新しく目薬が追加になる場合もあります。まれに製造中止や供給不足のため同等の別な点眼薬に変更になる場合もあります。説明もなく薬を変更する事はありませんので、薬局で薬を受け取った時にいつもと違う薬が入っていた場合は薬局または当院の受付でご確認ください。

薬だけもらいたいのですが

原則として診察を受けずに薬だけを処方する事はできません。これは病院や医院が患者様の病状を把握せずに漫然と薬を使い続ける事の無いように、診察をして薬を続ける必要がなくなっていれば中止し、薬の効果がない事が分かったら別の薬に変更するということをするためなのです。

以上、目薬についてまとめてみました。目薬は薬ですので医師の指示に従い、正しい使い方をしていただきたいと思います。

目薬も薬のうち

目薬はその字のごとく薬の仲間で す。ですから他の内服薬などと同じように病気を治す、悪化するのを予防することが目的で使われるもので、漫然と使い続けるものではありません。風邪が治っているのに風邪薬を飲み続けることがないのと同じように、目薬も必要がなくなったら止めるのが基本です。

薬は目に良いのですか?

「何か目薬を出してください」「気休めに目薬を続けたい」「目薬を差さないと落ち着かない」とおっしゃる方が時々いらっしゃいます。目薬も薬ですから良い働きばかりではありません。副作用と呼ばれる本来の治療に役立つ働き以外に好ましくない働きを持っているのが薬ですから、悪いところがないのに薬を使う事は決して目に良い事ではありません。

1ヵ月分の目薬の量の目安は?

1日1回点眼の緑内障治療薬を除くほとんどの目薬は1本5ml入りです。1滴の量は目薬によって多少違いますが、大体、1本の目薬には100滴以上入っています。ですから、1日4回両眼点眼の場合、1本だと12日半で無くなる計算になります。

 

 

1日の回数 1本あたりの日数 1カ月の本数
5回両眼 10日 3~4本
4回両眼 12.5日 2~3本
3回両眼 16日 2~3本
4回片眼、2回両眼 25日 1~2本

なぜ、点眼回数が決まっているのですか?

どの薬にも治療の働き(作用)と、それ以外の働き(副作用)があります。点眼の回数が少なすぎると薬の働きが弱く、効き目が無い事があります。また、回数が多すぎると治療の働きは変わらないのに副作用が出てくる事もあります。決められた点眼回数は薬の働きが充分で副作用が起こりにくい回数となっています。点眼は医師の指示通りに使ってください。

例えば1日4回の目薬は5、6時間で必要な濃度以下になってしまうため、また、目薬を差さなければならないのです。点眼の回数を少なくしてしまうと、1日の中で目薬が効いていない時間ができてしまい、治療や予防の効果が充分に得られなくなります。

目薬の残りの量の調べ方は?

目薬は1日1回点眼の緑内障の薬を除いて、中身はほとんどが5mlで同じですが製薬会社によって容器の形や大きさが違っています。ですから一度も使っていない状態でも目薬によっては半分くらいしか入っていない物もありますし、容器の9割くらいまで入っている物もあります。最初にどのくらい入っているのかを確認しておかないと残りの量がわからなくなります。

残りの量は容器を立てて、目薬の液の高さで調べる方法と、目薬を横にして、底から見て残りの量を調べる方法があります。ラベルが貼ってあることで目薬の量がわかりにくい場合は底から見ると良いでしょう。(写真2、3)

目薬を差しても良くならないのですが

目薬に限らずどんな薬にも薬を使う目的があります。予防を目的とした薬の場合、例えば緑内障の進行予防の目薬では、目薬を差していても今の状態が良くなるわけではありません。目薬を使わないと悪くなるのを予防する事が目的ですので、目薬を使っても良くならないのですが、薬の働きとしてはそれで良いのです。また、いくつかの問題がある場合、今使っている目薬でその全てを治せない場合もあります。優先して治療するべき問題があればその治療のための薬を使い、他の問題の治療を先延ばしにする事もあります。

目薬がしみるので中止してしまいました

どの目薬にも副作用(治療以外の働き)がありますが、目薬を使う人全てに副作用が出るわけではありません。すぐに目薬を中止しなければならないような重症の副作用が出る事もありますが、しみる・かすむ・充血するなど一時的なものの場合は点眼を続けても心配ない場合もあります。目薬を使っていておかしいと思った時には自分で判断して中止したり、我慢して点眼を続けたりせず医師にお知らせください。

目薬をすると苦味を感じるのですが

目薬の薬の成分によっては苦い味のするものもあります。目薬を差した後に苦味を感じるのは目薬が目から鼻、のどの方に流れていってしまうからです。目薬は目にだけ効いてもらいたいので、目薬が鼻やのどに流れてしまわないように目薬を差した後は1分程度、目頭を指で押さえていてください。

続けて点眼しても良いですか?

目薬は5分経つと8割が吸収されています。2つ以上の目薬を続けて差してしまうと先に差した目薬が充分に効かないうちに洗い流されてしまいます。2種類以上の目薬を同じ時間に差す場合は5分以上間隔を開けましょう。

目薬の有効期限は?

一度もフタを開けていない未開封の目薬の場合、ラベルに有効期限が印刷されてありますので、その期限の月までは使えます。開封してしまった目薬は1ヵ月が有効期限です。1日に3回以上の目薬では1本で1ヵ月以上もつことはないと思いますが、1日の点眼回数が少ない目薬では注意が必要です。残っていても捨てて新しいものを使うのが良いです。これは、何度もフタを開けたり閉めたりしているうちに細菌などが目薬の中に入って汚染されている場合や空気に触れる事で薬の成分が変化して効き目が弱くなってしまう心配があるからです。

もらった薬がいつもと違うのですが

病気の状態によって、それまで続けていた目薬を他の目薬に替えたり、新しく目薬が追加になる場合もあります。まれに製造中止や供給不足のため同等の別な点眼薬に変更になる場合もあります。説明もなく薬を変更する事はありませんので、薬局で薬を受け取った時にいつもと違う薬が入っていた場合は薬局または当院の受付でご確認ください。

薬だけもらいたいのですが

原則として診察を受けずに薬だけを処方する事はできません。これは病院や医院が患者様の病状を把握せずに漫然と薬を使い続ける事の無いように、診察をして薬を続ける必要がなくなっていれば中止し、薬の効果がない事が分かったら別の薬に変更するということをするためなのです。

以上、目薬についてまとめてみました。目薬は薬ですので医師の指示に従い、正しい使い方をしていただきたいと思います。

       
     
           

古川中央眼科      

     

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